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養成講座紹介

8月30日第6回 講演「緊急救援活動と私」

特定非営利活動法人AMDA(アムダ゙)緊急救援事業部プロジェクトオフィサー
佐伯 美苗 氏

 AMDAの国際協力は、三つの理念、「相互扶助」、「尊敬と信頼」、「多様性の共存」に従って行なわれています。活動の一つは長期にわたり、その国・地域も生活全体の底上げを図る「社会開発支援」で、その国について知識をもち、人材育成やシステムづくりに貢献する活動です。もう一つは「緊急救援」、災害や難民発生の際、まず応急手当的な対応を行ない、その後復興活動を支援します。災害に限れば、防災活動も含まれますが、緊急救援は紛争地も対象になります。紛争地ではなにはともあれ「安全確保」を必要とします。例えば、パキスタンの活動で気を遣ったことは、女性の服装と生野菜や生水を口にしないということでした。女性の服装はシャルワルカミーズといって、長い上着とだぶだぶのズボン、大きな布をかけます。地元の人々と同じような格好をしていないと、敵視される恐れもあり、医療活動どころではなくなってしまいます。下手をすると、AMDA自体がパキスタン国外に追い出されることになり、支援者の気持ちを無駄にしたり、日本政府に迷惑をかけることになりかねません。
 そのため、紛争地には、現地に関する知識、情報をもって向かわなければなりませんし、自分が何者であるのかをはっきりと示し、自らの「立ち位置」を明示することが信頼関係に繋がるのです。
 AMDAでは、緊急救援に参加される方の人材登録システム「ERネットワーク」をしいており、緊急時に条件を書きこみ登録者にメールやファクスで送信します。予め本部でたてた見通しに合わせてチーム編成を行ないます。現地では国際機関や地元行政、他のNGOなどとの話し合いにより、お互いに持っているものを出し合い、何が出来るかを見極める。とりあえず出来ることからやっていくことが、大きな活動に繋がっていきます。
 二週間程度でたいていの被災地は落ちついてきますので、帰国しなければならない時は持ちかえるもの、差し上げるものに分け、現地のしっかりした団体にお渡しします。支援者がAMDAにお金を渡したけれども使途が分からない、ということを避けるために、どのような団体がどのように使ったかを日本国内で報告できるようにして帰国します。復興支援に移れる場合は、事務所を借り、政府や国連からの支援をお願いし、さらに大きな活動に移ります。



国際貢献ボランティア活動入門講座
岡山県企画振興部国際課