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養成講座紹介

8月23日第5回 ワークショップ゚「今、求められる国際貢献ボランティアとは」

国際民衆保健協議会日本連絡事務所代表 池住 義憲 氏

 「ボランティアとは何か」に対する答えは一つではないと思います。様々な捉え方があり、どれが正解でどれが間違いということはありません。ボランティアで何が大切か、国際協力をする時にどういう視点が大切かを一緒に考えてみましょう。

 途上国の7歳の子供が下痢で死にました。なぜでしょう。下痢が直接的な原因ですが、次の原因を考えてみて下さい。例えば汚い水が理由だとする。でもどうしてと考えると、またその原因がでてきます。これはBut,why?エクササイズと言います。究極的な原因は何だと思いますか?ボランティア・国際協力・国際貢献をしたいという時、何を視野に入れて取り組もうとしていますか。今何が起き、なぜそうなっているのか。But,why?と考え続けることが大切だと思います。さもないと、せっかくお金と力とやる気と善意を持っていても、十分にいかされません。農村部から途上国へ一方通行の橋があります。安い労働力、原材料・食糧・木材がトラックで農村から途上国に運ばれています。途上国からも先進国へトラックが走っていて、お金と資源、安い原材料が運ばれています。反対に先進国から途上国へ贅沢品が、途上国から農村部へ高価な製品・医薬品・化学肥料が運ばれています。これが途上国や農村で貧困が起きるサイクルです。貧困はその人達の能力の問題なのか?とんでもない。是非これを思い浮かべ、なぜなのか、But, why?を考えてみて下さい。

 溺れた赤ちゃんが川を流れてきます。川の中に入って助け出し、良かったと思って川をみると、また赤ちゃんが流れてきます。また助けると、今度は赤ちゃんが2人流れてきます。一人では助けられず仲間を呼んで助けました。息つく間もなく今度は3人流れてきました。更に人に来てもらい助けました。この繰り返しで赤ちゃんを助ける人が100人ぐらいになると、今度はその人達の住居や、事務所、通信機器、労務管理・人事管理、色々な物が必要になり、どんどんお金が必要になる。赤ちゃんを救うのに忙しくて全く余裕がなくなります。誰かがちょっと頭を働かせ、川の上流に大男がいて赤ちゃんを次々川に投げ入れているという原因を見つけることができれば、問題は解決できるかもしれないのに。国際協力、国際貢献ボランティアを考える時に、どういう問題や原因があって、その解決のためにはどうしたらいいか、真剣に問い続けてください。きちんと問い続けていくことができれば、私は結果としてそれが国際貢献になっていくと思っています。



国際貢献ボランティア活動入門講座
岡山県企画振興部国際課